おはようモーニング
夏休みは終わりまして、今日から全力仕事モード!
本日は、塗装時の温度・湿度・含水率の管理についてのお話をしようと思います。
外部での塗装は、いつでも出来ると言うわけではないですよね。
温度や湿度、含水率の管理が重要となってきます。
塗料のカタログを見ると、温度5℃以下、湿度85%以上、含水率10%以上の場合は塗装を避けてくださいと書かれています。
それでは、どうして塗装できないのでしょうか?それぞれを見ていきましょう。
温度5℃以下の場合、塗料の硬化が遅くなります。そうしますと埃が付着したり、塗料が流れる(垂れる)、水分の影響を受けて付着不良や塗膜膨れなどの不具合を引き起こします。
それに、結露しやすくなります。
結露とは冷蔵庫から冷えたビールやペットボトルをなどを取り出すと水滴がつきますよね。あれが結露です。
塗装面が結露しているとは、濡れている状態ですから塗装はできません!十分に乾燥させる必要があります。
また、塗装の乾燥前に結露の影響を受けると、塗料が流れたり溶剤系塗料の場合白ボケしたり、艶がひいたりと不具合を生じます。
低温下では、溶剤系塗料より水性塗料の方が乾燥が遅くなります。
特に日当たりの悪い北面などは、温度が上昇するまで全く乾かないということもあります。
さらに温度が下がり、氷点下になりますと水性塗料は凍ります。
塗料が凍りますと、その塗料は使えません。
施行時はもちろん、保管場所も考える必要があります。
宮崎県の場合、冬場でも日中は5℃以下になることは山間部でない限りあまり有りませんが、夕方まで施工するときは注意が必要です。早めに施工を切り上げるなどの対策が必要となってきます。
次に湿度85%以上を見ていきましょう。
宮崎県の場合、梅雨時期から夏場にかけて湿度が高くなります。
特に降雨の後は、湿度が90%以上ということも普通に有ります。
湿度が高くなりますと、塗料の乾燥が遅くなります。そうしますと埃が付着したり、塗料が流れる(垂れる)、水分の影響を受けて付着不良や塗膜膨れなどの不具合を引き起こします。
塗膜の乾燥前に湿度が高く水分の影響を受けると、塗料が流れたり溶剤系の塗料の場合白ボケしたり、艶がひいたりと不具合を生じます。
宮崎県の場合、特に梅雨時期から夏場にかけては湿度計は必須となります。降雨の後は湿度が85%を超えていると考えて、まず間違いありません!
次に塗装面が50℃(55℃)以上では塗装できないを見ていきましょう。
塗料メーカーにより多少温度差はあるようですが、塗装表面の温度が50℃または外気温が35℃以上の場合は塗装を避けてくださいと書かれています。
温度が極端に高くなると、塗料中の揮発成分が急激に蒸発しようとします。
その影響を受け、塗膜内に数多くの気泡が生じます。
気泡が生じると、当然塗装面との密着が気泡のために弱くなり付着不良を起こします。
それに、塗料本来の性能も発揮できません。
表面温度を測定する場合は、キッチン用の油を測るような温度計でもできますので揃えておきましょう!
ホームセンターなどに1,000円〜1,500円程度で売られています。
最後に、含水率10%以上では塗装はできないを見ていきましょう。
降雨の後は、感に頼るのではなくキチッと水分計を用いて管理するようにしましょう。
窯業計のサイディングボードの場合、新しい時は降雨直後の含水率は0〜5%程度ですが、ノーメンテであった場合、大体10年くらい経過すると20%程度になるものもあります。
もちろん、立地条件とかボードの種類によっても異なります。
劣化したボードは、降雨後1日程度乾燥させても含水率が10%を超えている場合も結構あります。
やはり、水分計は必需品ですね。
水分の影響を受けると、温度5℃以下、湿度85%以上などで見てきた不具合が同じように生じます。
何度も言いますが、安全な塗装をするには水分計を用いて管理をする必要があります。
更にサイディングボードの劣化が進行しますと含水率が30%を超えてきます。
含水率30%を超えたサイディングボードやコロニアル瓦(スレート瓦)は塗装での保護は出来ません。
上から板金などを被せるカバー工法か張り替えが必要です。
最後に、住宅などの塗装は外部での作業となりますので、気象条件に左右されます。
これまで見てきたような様々な不具合を引き起こす原因となります。
施工業者は、外気温計や塗装面の表面温度を測る温度計、湿度計、水分計は実需品ですね。
逆に、これらを備えていない業者は敬遠した方が良いかもですね?
やはり、安心安全な塗装工事をするのに、一番大切なのは業者選びということになりますね!
それでは動画でどうぞ!
挿入BGM:
http://musmus.main.jp/bgm.html
https://dova-s.jp/bgm/play710.html
MY GEAR
メインカメラ:SONY FX-3
サブカメラ: Canon EOS80D
単焦点レンズ:SONY FE20mm F1.8
広角レンズ: Canon EFS10-18mm
ズームレンズ: Canon EFS18-135mm
マイク: SONY ECM-MS2RODE WIRELESS GO
ドローン: DJI Mavic mini
アクションカメラ: GoPro hero8-black
メインコンピューター: MacBook Pro (15-inch)
編集ソフト: Final Cut Pro
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