昨今、国内各地の河川や井戸水から高濃度で検出されている「PFAS」通称ピーファス(ポリフルオロアルキル化合物)とはどのようなものでしょうか?

また、フッ素樹脂塗料に使われているフッ素樹脂との関係はどの様なものでしょうか?

気になったもののですから、色々と調べてみました。

調べるにあたりChat GPTなどを活用しましたので、事実と異なる点があるかもしれません!

「PFAS」とは、炭素-フッ素結合を持つ化合物群の総称であり、非常に安定で耐熱性・耐薬品性に優れています。この特性から「永久化学物質」とも呼ばれます。

PFASの種類は12,000種もあると言われています。

その中でもPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)、PFHxS(ヘキサス)の3種類は自然や人体の中で分解されにくく、体外に排出されにくい、環境や健康に悪影響を与えやすいといった性質が指摘されています。
この3種類を「特定PFAS」と言います。

「特定PFAS」は、現在国内での製造や使用が禁止されています。

一方、現在製造されているPFASのうちの大部分を占めるフッ素樹脂などは、現時点では科学的に危険性が指摘されていません。

「特定PFAS」が含まれていたものとしては泡消化器、金属メッキ、織物、革製品及び室内装飾品、研磨剤及び洗浄剤、電子機器や半導体の製造などが挙げられます(そのほかにも多数あります)から、私たちの生活の身近なものに使用されていました。

PFASの有毒性が注目され始めたのは2000年代。米疾病対策センターが、PFASの血中濃度が高まると腎臓がんや精巣がんのリスクが高まると指摘しました。

また、PFHxSに関しては、2023年に出された環境省の参考資料「PFHxS及びその塩の有害性の概要」によると、動物へのPFHxS投与実験において、甲状腺への影響、肝臓への影響、神経伝達系への影響などが観察されたと報告があります。

環境省は2020年、PFOAとPFOSを含み水を毎日飲んでも健康に影響がないレベルを1リットルあたり50ナノグラム(ナノは10億分の1)と「暫定目標値」を定めました。

PFHxSについては、2024年6月現在、暫定目標値は示されておりません。

環境省の2021年度の調査では全国1133地点のうち、13都府県の81拠点で暫定目標値を超過していました。

特に数値(1リットルあたりに含まれる)が大きかったのが、宮城県名取市790ナノグラム、東京都立川市640ナノグラム、神奈川県綾瀬市1300ナノグラム、大阪市5500ナノグラム、大分市1800ナノグラム、沖縄県嘉手納町1100ナノグラムとなっています。

PFOSについては「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」において2009年に規制対象となりました。

日本においても2010年に「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」により、製造や製品への使用は禁止されています。

またPFOAについても2019年に「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」で禁止とされ、国内においては2021年より、製造や製品の使用が禁止されています。

PFHxSについても2022年6月「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」の締約国会議において規制対象となることが決定し、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」においても2024年2月1日から規制対象となり、2024年6月1日から製造や輸入が禁止されました。

さて、塗料への使用ですが、私の知る限り(間違っていたら申し訳ございません)スズカファインやKFケミカルのフッ素樹脂塗料は、AGC株式会社の「ルミフロン」を主原料として塗料を製造しています。

AGC社は「特定PFAS」3種類のうち、過去にPFOSやPFHxSについては製造を行なっておらず、残るPFOAの製造販売は条約や国内の法令による規制に先立ち2015年に終了しています。

PFOSは、過去にさまざまな用途で使用されてきましたが、フッ素樹脂塗料に直接使用されることは一般的ではありませんでした。

PFOSは主に防汚剤や耐水剤、消火用泡消火剤、金属めっきの助剤などで使われていました。

フッ素樹脂塗料には、耐久性や耐薬品性を向上させるために他のフッ素化合物が使用されることが多いようです。

具体的には、フッ素樹脂塗料にはフライパンの表面加工に使用するPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)などが含まれます。

これらの化合物はフッ素樹脂塗料の主要成分として、耐熱性や耐薬品性、低摩擦性などの特性を提供します。

現時点において、フッ素樹脂塗料は安全な塗料と思います。

それでは動画でどうぞ!

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