田中国廣はのちに堀川国廣と言い、享禄(きょうりょく)四年(1531年)、日向国中西部に位置する古屋の地、現在の宮崎県東諸県郡綾町入野古屋(ひがしもろかたぐんあやちょういりのふるや)に生まれ、通称覚右衛門(かくえもん)、幼名を鷹忠(ただたか)と言いました。

父国昌(くにまさ)に鍛刀(たんとう)を学び、戦国末期当時、日向国全域に四十八の支城(しじょう)を構え、最盛期を迎えていた日向伊東氏に仕えました。

天正五年、島津の侵攻によって主家(しゅか)が敗北すると、それに従って豊後落ちしましたが、天正十年頃には古屋に戻ったとされ、その後は古屋を拠点とし、山伏(やまぶし)として各地を流浪(るろう)、美濃国(みののくに)岐阜、相模国(さがみのくに)小田原、上野国(こうずけのくに)足利などで鍛刀(たんとう)しました。

一説によると豊臣秀吉が、天正十四~十五年の九州攻めで島津へ攻め入った際に、国廣の名を知り、後に京へ呼び、後陽成(ごようぜい)天皇の御前(おんまえ)にて鍛刀(たんとう)させたと云います。

天正十八年に『信濃守(しなののかみ)』を受領、慶長四年頃からは京都一条堀川に定住、郷里から同族を呼び寄せるなどして一門を形成、門下からは、末弟とされる堀川国安(ほりかわくにやす)を始め、出羽大掾国路(でわだいじょうくにみち)、大隅掾正弘(おおすみのじょうまさひろ)、越後守国儔(えちごのかみくにとも)、平安城弘幸(へいあんじょうひろゆき)、山城守国清(やましろのかみくにきよ)、和泉守国貞(いずみのかみくにさだ)、河内守国助(かわちのかみくにすけ)等々、名だたる名工が輩出されました。

堀川一門は、同時期の京の名門、三品(みしな)一門や埋忠(うめただ)一門と覇(は)を競いながら、新刀期最大派閥となり、その中で棟梁たる国廣は、『堀川物』と呼ばれる一つのジャンルを確立、重要文化財『山姥切国廣(やまんばぎりくにひろ)』を始め、重要文化財十口(ふり)、重要美術品九口(ふり)を数える名匠です。

新撰組副長、土方歳三の愛刀(脇差)が堀川国廣作と言われています。

国廣が京堀川に定住する以前の作は、『日州古屋打ち(にっしゅうふるやうち)』、『天正打ち(てんしょううち)』と呼ばれ、末相州(すえそうしゅう)や末関(すえせき)を狙った乱れ刃、定住後は、『堀川打ち』、『慶長(けいちょう)打ち』と呼ばれ、相州上工(そうしゅうじょうこう)を狙った、穏やかな刃調(はちょう)の作が多く見られます。

年紀作(ねんきさく)に見る活躍期間は、天正四年から慶長十八年(一六一三年)までの約四十年間、慶長十九年四月、八十四歳にて没したと云います。

綾城には、日本一の刀鍛治といわれた田中国廣(堀川国廣)の刀が展示されています。

それでは綾城へと行ってみましょう!

綾城のはじまりは、今からおよそ660年前の元弘(げんこう)年間(1331年~1334年)足利尊氏の家臣であった細川小四郎義門(ほそかわこしろうよしかど)がこの地方に下向(げこう)を命ぜられ、その子義遠(よしとう)が収納使(しゅうのうし)として綾を領有(りょうゆう)し、綾に山城を構え、綾氏と称したころと考えられています。

綾氏は数代城主としてこの地方を治めていましたが、室町時代八代将軍足利義政(あしかがよしまさ)のころ、都於郡城を根城として日向の国の一大豪族となった伊東氏の家臣となりました。

したがって、綾城も伊東氏48城の一つとなり島津氏と戦う伊東方の重要な役割を果たしました。

その後江戸時代の一国一城制度により廃止されるまでの二百七十余年、綾城は日向の国の山城のまもりとしての役割を担ってきました。

現在の綾城は昭和60年春日本城郭協会に中世山城の築城について考察を依頼し、数次の調査に基づいた考察により想定され、戦国初期城楼建造物として構築されました。

別名を竜尾城と言います。地上からの高さが約19メートル、縦約20メートル・横約24メートルの石垣を土台にした木造2階建物見櫓付き、歴代の城主は細川氏、伊東氏、島津氏です。

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