ちょっとした、外壁のひび割れや、隙間、穴などはご自分で補修されるという方が多くいらっしゃると思います。

このような時は、多くの場合近くのホームセンターで何らかのコーキング剤や接着剤を購入され使用されていますよね。

しかし、コーキング剤の中には、塗装が付着しないものがあります、要注意です。

コーキング剤にはたくさんの種類がありますが、ホームセンターで比較的簡単に購入できる物を紹介します。

・シリコンコーキング

耐水性と耐久性に優れています。

シリコンコーキングの上には塗装は付着しないので、外壁など塗装する予定のある場所への使用はできません。

主な使用用途は、雨を防ぐ窓枠ガラスの取り付けや浴槽や流し台の取り付けや補修、排水菅回りなど水まわり部分。
それに、板金などの接合部の防水対策。

注意点としましては、内容成分の撥水性が高いため、施工部分周辺への撥水汚染に注意が必要です。
外壁に施工すると汚れが目立つことがあります。 塗装できません。

・変性シリコンコーキング

変性シリコンコーキングの上には塗装が付着します。外壁などに使用して上から塗装を施さなくても大丈夫です。

シリコンコーキングに比べると、耐水性、耐熱性が劣ります。

主な使用用途は、外壁サイディングボードの板間目地、サッシ廻りや換気扇などの取り合い。
モルタルやコンクリートのひび割れ補修など。

シリコーン系と異なり、ほとんどの塗料で塗装は可能です。しかし塗料によってはブリード現象により汚れが発生する可能性があります。
ノンブリードタイプがお勧めです。

・ポリウレタンウレタンコーキング

防水性と密着性がとても高いので、補修や塗装下地にも適していますが、紫外線に弱いのでコーキングの上から塗装する必要があります。

主な使用用途は、変性シリコンとほぼ同じで、外壁サイディングボードの板間目地、サッシ廻りや換気扇などの取り合い。
モルタルやコンクリートのひび割れ補修など。

ウレタンコーキング剤にもノンブリードタイプがあります。

・アクリルコーキング

水性系のため、取り扱いが安全です。また湿気のある場所でも施工可能で、コーキング後の塗装も可能です。

追従性(伸び)が劣る為、動きの大きい目地などへの施工は不向きです。

主な使用用途は、ALC板、PC板の目地、ひび割れの補修、柱、壁の亀裂補修、クロスの捲れ防止。

降雨、降雪時ならびに5℃以下の気温では、水性塗料と同じで施工を避けて下さい。

●これらのコーキングの中で、ホームセンターなどで簡単に手に入るのが、変性シリコンコーキングとシリコンコーキングです。

特に価格も安価で、お求めやすいのがシリコンコーキングです。

しかし、建物の外壁、屋根や外塀などには絶対に使用しないでください。

シリコンコーキングには塗料が付着しません!

シリコンコーキングと変性シリコンコーキング呼び名は、同じシリコンですが、これらは全く別の種類となります。

シリコンコーキングはシリコン樹脂が原料で、変性シリコンはポリエーテル樹脂を原料としたものです。

一般の方だけではなく、大工さんなども間違って使っていたりするので、注意が必要です。

シリコンコーキングは塗装ができないと、知っている人は割と少ないようです。

新築の現場でも、外部の換気口廻りや配電盤廻り、板金屋根と外壁の取り合いなどはシリコンコーキングが施行されている場合が結構あります。

・シリコンコーキングにはシリコンオイルが含まれています。

このシリコンオイルは揮発することなく、表面へ滲み出てきます。

よって塗料などの付着を困難にしています。

また、このオイルの滲み出しにより、オイルが付着した箇所は、濡れ色になり塵やほこりが付着して、汚染が発生することになります。

コーキングカートリッジの裏面に塗装はできませんと記載されています。

では、どのように塗装が出来ないのかと言いますと、油の染み込んだ面に水をかけると弾いて膜になりませんよね、全くあれと同じです。

・それでは、どの種類のコーキングだったら塗装ができるのか?

変性シリコンコーキングとポリウレタンコーキングです。

簡単に言うと変性シリコンコーキング剤はポリウレタンコーキングの進化版と言えますので、今回はポリウレタンコーキングのお話は割愛します。

変性シリコンコーキングは紫外線にも強く、コーキング施工後に塗装などの保護塗膜を施すこともなく単独で使用できます。

また、塗装もできます。

しかし、塗料の種類によっては付着性が劣るものや付着しないものも稀にありますので、確認が必要です。

変性シリコンコーキングの種類によっては、塗装を施しますとコーキング剤に含まれる可塑剤が塗膜表面へ移行し、塗膜を汚染させる事となります。

可塑剤とは弾性を持たせるために使用されている助剤です。輪ゴムを長時間放置していると、表面がベタベタになったのをご覧になったことがあると思いますが、その粘着成分が可塑剤です。

これを防ぐためには、ノンブリードタイプのものを使用しましょう。

しかし、ノンブリードタイプのコーキング剤も完璧ではありません。気になるようでしたら、塗装前にコーキング面に可塑剤移行防止剤を塗布してください。

可塑剤移行防止剤の代表的な製品は、スズカファイン株式会社の「ラフトン逆プライマー」です。

では、間違ってシリコンコーキングを使用したらどうしたらいいのか?

結論です、剥ぎ取るしかありません。

カッターナイフなどで表面を切り取り、あとはスクレーパーや金ブラシなどで削り取っていくしかありません!シリコンコーキング剤を剥がすのは非常に大変です。

先ほど、可塑剤のところで紹介しました、「ラフトン逆プライマー」を塗布すれば塗装ができると言われる方もいらっしゃいますが、気休めだと思います。

後々の事を考えるとやらない方がいいと私は思います。

シリコンの上に塗装できるようにするプライマーも販売されていますが、耐候性はどうでしょうか?

こちらも、とりあえず塗料が弾く事なく濡れる程度に考えておいた方が良さそうです。

ちなみに、信越 ペインター20、シャーピ シリコンカバーNB、カンペ シープラの3種類がよく名前を聞く商品です。

それでは動画でどうぞ!

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